天神野基線 一等三角点の配置
基線とは
三角測量は、すでに分かっている一辺と二角により三角形を確定する方法だが、一番最初の一辺(三角点間の距離:基線)だけは計算で求められない。それで直接測量するのが基線測量である。この基線から日本全国に三角点を増大し、計算で位置を特定していく。そして、その精度を高めるため日本全国で14カ所の基線測量が行われ、次の14の基線が設定された。日本地図の出発点である。
相模野(神奈川県)、饗庭野(滋賀県)、須坂(長野県)、三方原(静岡県)、西林村(徳島県)、天神野(鳥取県)、塩野原(山形県)、久留米(福岡県)、笠野原(鹿児島県)、鶴児平(青森県)、札幌(北海道)、薫別(北海道)、声問(北海道)、沖縄(沖縄県)
なお、明治19年に選定された当時、天神野基線の距離は、約3.3qだった。